top of page

<女性性・男性性の定義>

このサイトでは

「女性原理・男性原理」を含めた

「女性性・男性性」を

広義の概念とします

このサイトで使う定義は、分析心理学(ユング、河合隼雄)と陰陽思想(主にフリッチョフ・カプラによる理解)を中心にまとめたものです。またキリスト教、古神道、密教による二分法も参考にしています。このほかソフトな価値やハードな価値も、それぞれ「女性性」「男性性」としています。

 

ここにすべての分類を列挙することはできませんが、サイトに登場するものをいくつか挙げてみます。

女性性(女性原理を含む) 

すべてを等しく包含する、混沌

他者への配慮、思いやり

他者とのつながり、絆

自然との一体化

内在、内面へのベクトル

多様性

感情・感覚

直感

水、水平、横

循環

収縮、縮小

協力 、協働

共生 

その他一般的に「ソフト」な価値

  例)優しさ、あたたかさ、協調的

  男性性(男性原理を含む)

切断、細分化し分類・分析する

自己主張、自己肯定

個の自立、個人主義

自然からの超越

超越、外界へのベクトル

普遍性

理性、論理、言語

合理

火、上昇、縦

直線

膨張、拡大

競争

支配

その他一般的に「ハード」な価値

  例)厳しさ、勇敢さ、支配的

女らしさ・男らしさ

女性性・男性性のイメージには、特定の社会や文化の中で固定化され、概念化された「女らしさ」「男らしさ」も付け加えられてきました。

 

たとえば「受動的」は女性性、「能動的」は男性性とされますが、これらは「女性とはこうである(べきもの)」「男性とはこうである(べきもの)」として、生身の男女に適用されました。

 

言うまでもなく、能動的な女性、受動的な男性がいても良いわけですが、判断軸の基準は明確でなければならず、「女は~」「男は~」が厳密に決められたのです。これらは支配者にとって都合のよいようにつくられたものでしたが(ですから時代や文化によって変わります)、いつのまにか支配的な概念となり人々を縛るようになりました。

この文化的、社会的につくられた「女らしさ・男らしさ」だけを「女性性・男性性」とする考え方もあるようですが、本サイトではそのような狭義の定義はしません。あくまでも「女性性・男性性」を「女性原理・男性原理」を含めた広義の概念として話を進めます。

bottom of page